重版出来! あらすじとネタバレ
新人のマンガ編集者、黒沢はどんな仕事にも全力で体当たり!マンガ業界で働く人たちの奮闘記です。
重版出来!(じゅうはんしゅったい)は、月刊スピリッツで連載中で、7巻まで出ています。2016年4月期、TBSでドラマ化されていて、人気急上昇中の作品です。
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大学生の黒沢心(くろさわこころ)は女子柔道の日本代表になるほど柔道に打ち込んでいましたが、ケガのために断念、熱意をもって次に打ち込めるものはマンガ編集の仕事だと考え、出版社の面接を受けに行きます。
最終面接の最中に、黒沢を只者じゃないと考えた掃除のおじさんに打ちかかられますが、みごとに投げ飛ばして撃退。
そのおじさんが社長だった事もあり、黒沢は採用決定、出版社で働く事になります。
黒沢は、希望していたマンガ雑誌バイブスの編集部に配属されました。
最初の仕事で、大御所の三蔵山先生のところに行きます。
憧れのマンガ家、三蔵山に会えた黒沢は感激しますが、その直後に三蔵山から編集部に電話があり、突然、連載を止めるというのです。
ワケを調べたところ、三蔵山が長年育てていたが芽の出ないアシスタントが、腹いせに、三蔵山の描いている絵のデッサンが崩れているとののしり、三蔵山の元を去ったということです。
しかも、三蔵山を悪く言っているネット掲示板の書き込みをわざわざ印刷して、机の上に残していきました。
確かに、三蔵山の絵は崩れているという評判がありましたが、彼はネット掲示板の誹謗中傷よりも、長年育ててきたアシスタントが去って行った事でショックを受けていたのでした。
三蔵山の作品はしばらく休載が続いていましたが、黒沢は、ある書店員の言葉をヒントに、三蔵山のデッサンが崩れている原因に気付きます。
それは、加齢と共に、猫背になっていったからでした。先輩編集者と共に、それを三蔵山に告げると、彼は間もなく復活しました。
そして、これまで編集者を頼りにしていなかった三蔵山は、これを機に、編集者に色々と相談するようになります。
重版出来! 感想
ずっと柔道をやっていた黒沢は、パワフルで元気でへこたれない、ちょっと熱血すぎるくらいの女子ですが、気持ちがまっすぐでいつも全力、見ていてすごく気持ちがいい人物です。
誰でも、仕事を長くやっていると、慣れてくる事によって「こんなもんだ」と思うようになったり、全力でやらなかったりする事があります。
特に、そんな人たちにぜひ読んで頂きたい、仕事の楽しさを思い出させてくれる、そんな作品だと思います。
そして、マンガの読者がふだん意識することはないですが、マンガ家、編集者、営業、書店員など、たくさんの人たちが、それぞれの想いを秘めて、マンガが売れるために頑張っている事情がわかり、これがまたとっても面白いです。
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