今回は麻生羽呂先生の描く『今際の国のアリス』の紹介です。
あいつらの「げぇむ」に乗ってしまった。
この世界を夢だと思ってるままなら、死ぬ。
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今際の国のアリス 漫画の無料ネタバレ
世の高校生は忙しい。
バカやってるように見えて色々あって、割と鬱屈した生活を送っている。
その一人である有栖良平。
正直、出来は良くない。
出来のいい弟へのコンプレックスに耐えかねて向かった先は、同い年の友達苅部が経営するバー。
アリスの唯一の逃げ場所だ。
ずばっと確信を抉ってくるが、結局はいつも受け入れてくれる苅部。
そしてもう一人の友人チョータは、自分がいつまで童貞のままなのかだけが心配というおめでたい奴で、今日もまた渋谷に出かけようと言い出す。
スタンド・バイ・ミーよろしく線路を辿って歩く3人。
この世界からの逃避行を考え、その馬鹿話に笑っていると突然花火が上がった。
夜明けの空に広がる花火に魅入られる3人。そして最後の一発はアリスの世界を光で覆いつくした。
気が付くと苅部のバーに戻っていた。
目が覚めたアリス。
苅部とチョータも同時に目覚めたようだった。
しかし店の中は埃だらけ。
訳のわからないまま外に出れば、アリスの知っている街並みとは全く違う街並みに変わっていた。
アスファルトの道路には草が生え、何もかもが古びている。
3人の他に誰もいない。
荒廃した街に立ち尽くした3人。
しかしこんな状況にあってアリスはワクワクする気持ちを抑えられなかった。
現実から逃げられた。
ここには自分を追い詰めるものは何もない。
自由だ。
解放感に喜び満喫するアリスとチョータだったが、日も落ち、背けていた事を考えないとならなくなった。
今いるこの世界は、夢ではなく現実だと認めなければならない。
酷く狼狽え動揺する二人に苅部は「思考を放棄するな」と言う。
夢でもなんでもない。
これは自分達の現実としてある世界なのだと、苅部自身も必死に思おうとしていた。
立ち尽くす3人の耳に音が聞こえた。
人っ子一人いなかったはずの街なのに、神社に屋台が立ち並んでいた。
やっぱりこれは夢だ。
なら遊ばなにゃ損だ。
苅部の制止も聞かずチョータとアリスのは屋台に向かってかけていく。
そこに現れたのは一人の美女。
どうやら彼女はここが何なのか知っているようだった。
神社に閉じ込められたアリス達。
彼らの前にあるディスプレイに表示された言葉は
「げぇむ」。
紫吹という名の彼女が言う。
「これからは運命共同体。
全員で協力すればここから生きて出られるかもしれない」
エントリー受付の表示が0になる。
「げぇむ」は始まった。
おみくじに書かれた問いに答え、間違えた場合答えとの誤差の数の分の火矢が撃ち込まれる。
間違うたびに境内に打ち込まれる火矢に逃げまどい、死の恐怖を味わうアリス達。
アリスは後悔していた。
なんて馬鹿な事を思っていたのか。
色んなものに守られていた安寧な生活。
元に戻りたい。今すぐあそこに帰りてぇよ……!!
立ちすくむアリスを蹴りつける苅部。
苅部はこの世界を認めた。
そして生き残るために迷いを振り切った。
その姿を見て自分を奮い立たせるアリス。
アリスがおみくじを引くと出たのは大凶。
地球の人口は何億人?という問いに皆は青ざめる。
間違えたら億単位の火矢が飛んでくる。この神社はその矢で埋め尽くされるだろう。
そうなったら逃げ場なんてもうないも同然だ。
不安と恐怖とプレッシャーを抱えた正に死の瀬戸際。
問題の答えを考えていたアリスの脳内をふとよぎった、問題とは全く関係のない疑問。
「そんなことより、なんで『おみくじ』なんだ……?」
今際の国のアリス 漫画の感想
辛い時、疲れた時、今の状況にイライラした時なんかについつい思います。
もうこんなとこ嫌だー!違う世界に行きたい!!って。
そしたら本当に行ってしまったアリス達ですが、そこが元いた世界よりも全然シビアで残酷な世界だったというお話。
元の世界ではボンクラだったアリスに備わっていた鋭い観察力。
これが皆の危機を救うわけですが、「アリス、あんたすごいじゃない!」と、背中をバシバシ叩きたくなるくらいワクワクしました。
そして友人苅部が男気あってかっこいい。
謎を解くアリス、屋台骨苅部、ナビゲーター紫吹、癒し担当(?)チョータが、訳の分からない世界で、生か死かの頭脳戦に挑む。
どうしてここに来たのか、出題しているのは誰なのか、今はまだ謎だらけですが、明らかにされていく過程も楽しみです。
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