今話題の村生ミオ先生のの紹介です。
いまでも夢にみるあの頃の事。
戸田誠、39歳。国立大を出て大手一流商事に就職、現在は営業課長の地位にある。
優しく穏やかな妻と生意気盛りな小学生の娘がいる。
漫画の無料ネタバレ
平穏な日々が一番だ。
そんな日々を送るには何事にも用心するに越したことはない。
降りかかる災難から身を守るべく細心の注意を払う。慌てず騒がず慎重に、石橋を叩いて渡るのがポリシー。
こんな性格なのは身近に悪い手本があったからだ。酒、女、ギャンブルに溺れ人生を踏み外した父。母は真面目に堅実に生きろと口酸っぱく言った。その言いつけを守ってきたからこそ今の幸せな生活がある。誠はそう信じている。
真面目一辺倒な誠に妻の佐和子は言う。
「私と結婚して後悔していない?」
思いもよらない言葉に驚く誠。どうやら佐和子は家に届いた葉書を気にしているらしい。高校の同窓会の案内状。初恋の人との再会で、焼けぼっくいに火が付くってこともある、と。
バカだな、と答える誠。会いたい人なんていないし、気になるなら出席しない。
そう返した誠だが、実のところを言うと会いたい女(ひと)がいる。
妻に見送られ同窓会に出向いた誠。
20年ぶりに会ったかつての同級生は自分と同じように年相応になっていた。
しかしそこに会いたかった女の姿はなかった。
相変わらず皆は誠を「M男」と呼ぶ。
まっすぐまじめなまこと君、略してM男。
その通りの人生を送ってきたはずだが、たった一つ大きな心残りがあった。
懐かしい話で盛り上がる周りを他所に、誠は過去へ思いを巡らす……。
誠が好きだった女の子の名は天海早織。
大人っぽい彼女が密かに呼ばれていたあだ名は「S子」。
すきものさせこのさおりの「S」。
いろんな男とやりまくり、5000円でフェラしてくれると噂があったが、誠は信じてはいなかった。
しかしある時、保健室で誠は彼女に手を引かれキスされる。
「この先、分かるよね?」そう言った彼女は
ここから先の行動は誠の人生で最大の後悔。
きっと今会ったら気まずい思いをするかもしれなかった。
早織が欠席していて良かったのかもしれないと安堵した矢先、懐かしい香りと共に現れたのは、あの頃の早織と瓜二つの娘、沙耶だった。
来られない母の代わりにやってきたという沙耶は20歳。
だが、早織が若くして子供を産んだ事にそれ程驚かない周り。
彼女は途中で学校を辞めていたからだ。
彼女の話で盛り上がる周りを諌めるM男こと誠。
そんな誠に話しかけてくる沙耶は、母に似てとても魅力的な女性だった。
でも誠が会いたかったのは、彼女ではなく母早織だった。
なぜあんな事をしたのか、自分に対してどういう気持ちがあったのか聞いてみたかったのだ。
やるせない思いを抱えて皆と別れた誠を呼び止めたのは沙耶だった。
母の事で話があると言われ飲み直すことになり、沙耶から母早織が抱えていた思いを告げられる。
母が話す素敵な男性に一度会ってみたかったと言われ戸惑う誠。
人のいない保健室で、伏し目がちに誠の手をスカートの中にいざなおうとする早織の手を振りきって逃げた。
これが今までの人生の中で一番後悔していること。
そして沙耶の行動が更に誠の心を乱していく。
漫画の感想
同窓会。懐かしい面々に会うと何年経とうがその頃に戻ってしまいますよね。
くそ真面目といっては失礼かもしれませんが、そんな誠に甦った恋。
恋と呼べるのでしょうかね?
据え膳を蹴っ飛ばしちゃった事について後悔しているだけのような気がする。
「なんでやらなかったんだ、俺は」と、悶々と二十年も思い続けていたんでしょうか。
「堅実誠実」という文字にぴしぴしとヒビが入っていくようで危ういったらないですね。
しかし本当に「すきものさせこの」早織さんが誠に思いを寄せていたのか、疑しく思えてしまいます。
沙耶の言葉には何か裏があるような気がしてなりません。
すきもの~とまっすぐ~な当て字でしかないのでしょうかね?
この出会いで誠は目覚めてしまったりする展開もあるのかも!
今まで通り石橋を叩いて渡るのか、それとも橋さえ渡らずにすこんと落っこちてしまうのか。
まっすぐまじめなまこと君の明日はどっち!!※リンク先の検索で「SとM」と検索してください。