漫画で児童虐待や育児放棄、無戸籍児のまんがでは大抵でてくる対象は子供ですが、この漫画の場合対象はもう成人20歳の女性、でも長年家にとじこめられ育児放棄状態だったので精神は幼い子供のようで衝撃的です。
これが実話なんて悲しすぎる。
戸籍のない子のあらすじ
20歳のあいは学校にいったことがありません。
検診や予防注射などうけに病院にいったこともありません。
友達と遊んだこともありません。
たまに外にでるのは母親から追い出されたときだけです。
あいは人間が怖くてそんなときはびくびくしながら公園にいます。
そんなとき声をかけてくれたのはこのまえ家に一回きてママといいあらそっていた町内会班長の矢島さん。
矢島さんはそのままあいを家にいれてくれておいしいごはんやケーキをごちそうしてくれました。
その後もママとあいの生活はあいかわらずです。
でもある日のことママはあいを男に金で売りました。
あいは悲しかったけど、ママは助かるといってくれたのでママが喜ぶならと我慢しました。
でも本当は嫌でした。
ある日公園で矢島さんと再会したとき矢島さんはなんかあったらいつでも電話しなさいとあいに電話番号のメモを書いてくれ、ぬいぐるみの中にいれてわたしてくれました。
すると数日後矢島さんのもとに電話がかかってきて・・・
戸籍のない子のネタバレ感想
あいは20歳なのに言葉は片言、ひらがなもろくにかけませんでした。
そんなあいの体を男に売った母親。
あいは妊娠→流産し、危ない状態だったのに母親に捨てられ放置され病院に運ばれたのです。
そのとき判明したのはあいは無戸籍児だということでした。
そのまま母親は見舞いにもこないまま行方不明になります。
このあと矢島さんやほかの大人の助けもありあいは戸籍を得ることができました。
でもあいの精神状態では年齢は成人していてもとても1人で社会でやっていけるかんじではありません。
それもこれも母親のせいです。
もっとちゃんとした人に育てられていれば、もっとまともな20年を生きてこれただろうに。
読んでいると胸が苦しくなるお話しでした。
でもいままで生きてこれてだけでもよかったです。
20歳で社会に適応するまで時間はかかるでしょうけど、あいのことを応援したい気持ちでいっぱいです。
そしてどうか今後第2のあいが生まれませんように。
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