詩人中原中也と作家小林秀雄の交流を描いたこの漫画、私自身昔中原中也の繊細な詩にハマっていたことがあったのでこの漫画もハマり久しぶりに詩集でも読もうかしらと思いました。
二人のキャラがいいです。中也のキャラは驚く人もいるかもしれません。詩とのギャップがありすぎるもの。
最果てにサーカスあらすじネタバレ&試し読み
天才・中原中也登場!
小林(23歳)はこの日同人誌を発行している仲間と花見をしながら酒を楽しんでいました。
そこへ仲間の1人が京都から天才をつれてきたと紹介したのが中原中也当時18歳です。
中也はすでに詩の世界では京都で少し名が売れていました。
これから明日の日大の受験をうけるために上京したとのことです。
中原は小林の名をきくと目をキラキラさせて「君があの小林秀雄か!?僕は君に会いたかったんだよ!!」といってほめたたえます。
以前小林が翻訳したランボウの詩を読んでランボウ好きな中原はすっかり気にいってしまったよう。
しかしほめたたえたあとで中原は「ただね率直にいって君の小説はよくない」といいます。
仲間とはいつも褒め合うばかりでこんなのになんの意味があるんだと思っていた小林は中原の言葉に少しムッとしながらもその言葉を率直に受け止めました。
そしてその日の帰り道酔っぱらった中原を介抱した小林は夜道で即興で作った中原の詩をきき中原が本当に天才であることを理解します。
最果てにサーカスあらすじネタバレ&試し読み
中原と親友になっていく小林
中原を泊めた次の日の朝、中原は大学受験だったのですがこれはお約束というか遅刻して浪人になります。
そして父親に頼み込みなんとか東京で浪人生活を許してもらいました。
その後小林の家の近くに引越し恋人の泰子と同棲します。
ちなみに泰子は女優を目指しています。
しかしそのあとダメだとわかりつつも小林は泰子に魅かれていくのです。
まぁそれはこのあと少しづつかかれていくと思います。
小林は中原の言葉や行動一つ一つに感化されていきます。
年下だけど天才、まぶしくみえる存在、その存在から認められることの喜び、二人で歩いていたとき中原はいいます「君はきつか大物になる。僕の予言はあたる」
このあとは中原と小林の共通の友人である冨永についてもかかれていきます。
冨永は中原が慕う詩人でもありました。
彼の病は結核、この時代では不治の病です。
冨永は小林に「中也のことを頼む」と頭を下げました。
冨永にとって中也はほおっておけない弟のような子供のような存在だったのです。
最果てにサーカスあらすじネタバレ&試し読み感想
なんか1巻の冒頭から切ないかんじです。
まぁ中原中也自体早くしてこの世を去ってますからね。
それがまた漫画の中では早死にしそうもなさそうに元気に面白く魅力的にかかれているのがいいです。
なんかよんでいるだけで文系に頭がよくなりそうな漫画です。
詩を読むシーンとか普段子供のような中也がふとみせるリアリスト感とかいいです。
あとはトモダチだけど小林が中也の才能に嫉妬する姿とか…本当にありそうだなーって。
このあと泰子とのちょっとしたドロドロ展開がまたうまくかかれています。
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