さまざまな家庭の貧困がテーマになっています。
貧困といえばお金のイメージがしてきますが心の貧困というものもあります。
さまざまな家庭の崩壊から再生までを描いています。
その中でちょっと気になった話のネタバレと感想を少ししてみます。
私がいなくなる(貧困の家収録)
主婦の友子43歳が主人公です。
最近物忘れが多くて会社をクビになりました。
そして病院にいくとなんとアルツハイマー!まだ若いのに。
子供も中学生なのに友子は絶望的になります。
そして夫に報告しますが、夫は理解したとはいいがたく姑をよびます。
姑は夫にこれから迷惑しかかけない嫁なんて離婚したほうがいいといいます。
それは友子の耳にもはいり友子のほうから離婚を申し出て田舎に帰ります。
その後夫と息子は友子の残した日記などを読みどんなに日々の生活や思い出を忘れないように頑張ってきたのかを知り涙します。
貧困の家感想
紹介した私がいなくなるのほかに4編もの話が収録されています。
お金の話のほかに理解されにくい病気の話もあります。
今回の私がいなくなるについては若年性アルツハイマーでした。
認知症といったらやはり老人のイメージなのでまだまだ若年性アルツハイマーに関しての認識は世間では少なく、友子の家庭のように家族が理解してくれない、支えてくれないということもあると思います。
友子の場合実家の親が健在で理解があったので夫と息子が友子を理解するまで時間があったのがよかったです。
はやくアルツハイマーの治療薬が開発されるといいなぁと思います。
これは他人事ではありません、明日は我が身です。
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