サンクチュアリ
何度でも読み返したくなる池上先生の名作!
頭のキレる主人公が次々と己の世界観で変革していくのに惹かれます。
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サンクチュアリ 漫画の無料ネタバレや感想
劇画調の画風とハードボイルドチックな作品を多く手掛けている事で有名な池上遼一さんと、「北斗の拳」の原作者としても有名な史村翔さん(北斗の拳原作時は別ペンネームの武論尊)の2人による作品。
この名タッグによる作品は別に「HEAT—灼熱—」もあり、サンクチュアリと共に名作と呼ばれています。
池上遼一さんの作品といえば、線が太く劇画調の作風が印象強い作品ばかり。骨太な男の生き様や魅力を力強く描いた作品が多いと思います。
サンクチュアリもその例にもれず、政治の世界と裏の世界が入り乱れる日本の政治舞台に、巨大な野望を胸に切り込んでいく2人の主人公の活躍と闘いを描いている作品です。
青年向けの漫画で政治を取り扱う作品、あるいはヤクザモノの作品などでは政治の世界とヤクザの存在、その癒着などはよく取り上げられますが、サンクチュアリでは政治とヤクザの癒着に立ち向かいながらも主人公の片方はヤクザという立ち位置から、そしてもう片方が政治の世界からという、表と裏の双方から切り込んでいくストーリーになっています。
いわばヒーローとダークヒーローが手を合わせて巨悪に立ち向かう、とでも言うような胸が熱くなるような物語だと感じます。
またこの作品で登場する政治家やヤクザの大物は、ただのやられ役にとどまらない存在感が刻み込まれており、悪のカリスマ、魅力とでも表現できるようなキャラクターに仕上がっているように感じます。セリフの一つをとっても言葉の重さ、太さのようなものを感じる場面があり、そんな重厚感のあるキャラクターがあってこそ物語自体にも重さ、太さが生まれているように思いました。
「男とは」、というような教訓モノめいた心に響くストーリーと、それに勝るとも劣らない画が彩る骨太の作品は、男性であれば一度は読んでおくべき、オススメの作品だと感じました。
アニメや映画といった展開もされた作品、と表現するだけでは物足りない、青年漫画の名作と言って間違いなしの作品です。
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