高校を卒業してからブラブラしていた甘露(カンロ)は、偶然出会った
片目の男を好きになり、彼が店長を務めるファミレスでバイトを始めます。
そこには、甘露を好きになったキモ男ストーカーもいて、さらに、甘露の
肩に出来た傷が喋りだすという事件が起こるのです。
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甘露に肩想い 漫画の無料ネタバレ
高校三年生の甘露は、高校の卒業式を迎えます。
通学バスの席でウトウトしていた甘露は、隣の男の肩にもたれかかります。
男は、髪はボサボサ、肌や身なりは汚く、目つきも悪い、かなりキモい風貌でした。
女子高生にもたれかかってこられたのが嬉しくて、興奮のあまり息が荒くなります。
さらに、眠っている甘露がよだれを垂らすと、男の興奮は最高潮に達します。
まさにそのとき、前の席に座っていた友人の菊華(キッカ)が振り返り、男のキモさに大声で悲鳴を上げます。
菊華はそれでも起きない甘露を無理やり連れて、バスを降ります。
男は、名残り惜しそうに、立ち去る甘露を見つめているのです。
甘露は、特に進路も決まっておらず、地元で実家暮らしなので、卒業後は平凡なフリーター生活に突入するだけの平凡な女の子でした。
甘露のことを親友だという菊華は、卒業後も変わらぬ友情を約束しました。
しかし、菊華は、中学三年生の頃、甘露が気になっていた男と、甘露の仲を取りもって
あげるといいながら、自分自身がその男と付き合う、という事をしたのです。
三ヵ月もしないうちに、菊華はその男と別れたのですが、高校在学中にも、まったく同じような事を2回、菊華は繰り返していました。
卒業後にブラブラしていた甘露は、そんな事を思い出しながら、ある雨の日に外を歩いていると、箱に捨てられていた犬を見つけるのです。
その犬のために牛乳を買って戻った甘露は、犬をタオルでふいてあげている片目の男と出会います。
男は振り返り、甘露に犬を拾うつもりかと話しかけます。
甘露は違うと答えて、牛乳を置いて立ち去ります。
しばらく歩いていた甘露は、自分の後をつけてくる男の姿に気付きます。
なんと、卒業式の日にバスでもたれかかった、あのキモい男です。
キモ男に追いかけられる甘露ですが、片目の男が現れたため、キモ男は逃走しました。恐怖のあまり、つい片目の男に抱き着く甘露。
二人の間に、何とも言えない空気が漂います。
それから、傘をさしてくれたお礼に、片目の男は甘露を喫茶店に誘います。
そこで、自分で注文したモンブランを美味しそうに食べる男を見て、甘露はこの男に恋をするのです。
話を聞いたところ、片目の男は、近所でオープン予定のファミレスで店長をやるという事です。
その場で、バイトに立候補する甘露。
新しい生活の始まりです。
という具合に甘露のバイト生活が始まるのですが、同じバイト仲間に恋敵が現れたり、あのキモ男も同じバイトにいたり、親友の菊華がバイト先に現れて店長にちょっかいを出したり、いろんな事が起こります。
極めつけは、甘露の肩に出来た傷が人の顔の形になり、しかも喋りだすのです!
ようやく始まった甘露の新生活は、前途多難すぎて、続きがすごく気になります。
3巻で完結することもあり、テンポよく話が進んでいきます。
それにしても、自分で親友とか言いながら、甘露の好きな男を次々食っていく菊華は、本当に許せません!でも、こういう女って実際いますよね。