時は太平洋戦争中の日本でおこった日本最大の猟奇殺人事件・津山事件。
別名加茂の三十人殺し。
八墓村のモデルにもなりました。
この漫画「夜見の国から~残虐村奇譚~」はその津山事件の実話をもとにつくられています。
さて犯人の都井 睦雄は二時間の間になんと自分の育った村の村人30人を殺し、その後自殺しています。
よって本当の動機は闇の中、はたして彼を猟奇に導いた原因とは・・・?
夜見の国からのあらすじをネタバレ!
都井睦雄は岡山県にある村に生まれました。
彼の将来の夢は兵隊になることでした。
しかしいざ兵隊になる試験のときに肺に病気がみつかります。
もちろん試験は不合格。
それだけでもショックなのに、睦雄が病気だということはまたたく間に村に広がり、睦雄は村八分の状態になりました。
それまで娯楽のない村では性因習が奔放になっていました。
よって睦雄は人妻からも求められるほどモテモテでした。
しかし病気が発覚した睦雄に近づく女はいなくなりました。
彼はその後村人たちからいわれようのない暴行や拷問をうけます。
そのうえ幼馴染のみなこは自分と一緒に村をでると約束したのにほかの男と結婚してしまい睦雄の怒りはMAXに・・・。
そのころ睦雄は阿部定(SEX中に男を殺し、性器を切り取り持ち歩いた殺人犯)を崇拝し、阿部定のように大きなことをしたいと思ったのです。
そして少しづつ武器を集め、幼馴染のみなこが里帰りした夜、ついに決行を開始します。
夜見の国からの感想
じつはこの事件一般的に睦雄は大量虐殺犯として恐れられていることが多いのですが、睦雄のことを知っている人たちからは睦雄自体も被害者であると同情の声もあがっているとか。
いまでも全国各地から睦雄の墓参りに訪れるものが後を絶たないそうです。
本当は普通にまじめな青年だったみたいですね。
それが村という閉鎖的な環境の中でおこった性因習、病気、裏切りなどの恨みがつのりにつのり彼に事件を起こさせた。
本当悲劇としかいいようがないです。
どうか、この悲劇がどこかでふたたびおこりませんように。
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