今私がはまっている漫画『幽麗塔』結末が気になります。
じっくりネタバレしてるので楽しんでくださいね!
幽麗塔1巻 終盤感想・ネタバレ【太一の覚悟が本物に】
いよいよ一巻も終盤です。次につなげるために衝撃の展開が繰り広げられます。
丸部に出された難題をなんと一時間でクリアした太一。いや、鉄雄。
ジェーン台風の修理データを業者に電話して聞き、あとはサンプルを取りに行って終わりです。
賭けのような方法ですが発想がすごいと思いました。
実力を認められた…というより面白いと思われたのか雇ってもらえることになりました。
しかし、丸部は同時に太一に身辺を徹底的に調べ始めます。
おそらく鉄雄もだと思います。
頭の回る敵だから自分の近くで監視しよう、そんな感じです。たぶん。
家に帰った後、鉄雄は用事があると言って出かけました。
その間に太一は花園さんに電話をします。
その電話で花園さんは仕事を続けること、三村との結婚を考えることを伝えます。
また、太一のアパート(花園さんは太一の住んでいたところとは知らない。)が放火であったことを伝えます。
さらに、事件のあった時、鉄雄と同じ車が近くにあったといいます。
太一の中の鉄雄に対する疑いが大きくなります。
私は女であることを疑い始めます。というより願望です。イケメンだもん。
電話が終わりそうになるとき、花園さんと電話したい一心から太一は幽霊塔で殺されかけたことを花園さんに言ってしまいます。
ちなみに花園さんの仕事は記者です。
そんな特ダネを聞いたら花園さんも黙っているわけありません。
記者魂に火が付きます。
夜中に単身幽霊塔に行きます。危ないよー。
私はここで鉄雄に出会って宝探しの仲間に加わるものだと思っていました。
危ない目にあってからね。
しかし、幽霊の格好をした人に腹を刺され、全裸にされ時計塔に張り付けられます。
あっさりと死んでしまいました。だいぶショックです。
現場検証に来た刑事によると2時55分か11時10分です。現場についた太一。
太一が犯人だと叫んでいる三村。
そのまま花園さんのお母さんのいる病院に行きます。
太一は三村に尋ねます。「約束通りお母さんの面倒は見るんだろ?」
それに対して三村は言います。「赤の他人の面倒なんか見るわけないだろ。」
一見三村はクズに見えますが、太一だって同じです。
実質鉄雄に面倒見てもらっているし。
そのことに気付いた太一はそれ以上何も言いません。
そのころ病室では泣き崩れるお母さん。
病室を出た後三村は警察にこんな質問をします。
「彼女は何か性的ないたずらはされていませんでしたか。」
警察は特にその形跡はなかったと、生前男性経験はなかったといいます。
その言葉を聞いて泣きながら三村は言いました。
「俺の前に誰もいなくてよかった。」
はあ?カチンときましたね。
お金をちらつかせて結婚を決めて、彼女が自分のために純潔を守っていた気取り。
その涙は誰のためのものですか。
ここで太一の表情が変わります。俺には俺の弔い方があると。
花園さんの母のところに行き、花園さんから多額の借金があると嘘をつき、その代金の返却としてこれから面倒を見るといいます。
太一が初めてかっこよく見えました。
そして、決意します。花園さんの敵を討つことを。
見えない敵に名前を付けます。
デスウォッチの名を持つむしから名付けた「死番虫」。
今までとは表情が変わり、引き締まった顔になりました。頼れそうです。
家に帰ると2階に人影があります。
鉄雄に尋ねても知らないといいます。
不審に思った太一は2階にいって部屋をあさります。
焦る鉄雄。私室だからやめてと。
天井から死番虫のマスクとナイフが落ちてきます。
それを見た鉄雄は窓を開け、周りを確認します。
めっちゃ焦った顔で。問い詰める太一。
様子がおかしい太一に事の次第を尋ねる鉄雄。
花園さんが殺されたことを知ります。
ナイフを突きつけ、犯人なら殺すという太一。
しかし、鉄雄は動じません。
そしていいます。「人を殺すならもっと悪い人にならないと。」
鉄雄は続けます。自分は広島に行っていた、信じるかは君次第だ、と。
太一はひとまず信じるといいます。
ですが、内心は信じていません。
しかし、物理的に鉄雄が花園さんを殺せない状況にあることは理解しています。
何を信じていいかわからず、下手したら自分も共犯になりかねない状況で読んでいてドキドキします。
精神的に追い詰められても、花園さんのためと思う太一、素敵です。
場面は変わり、丸部家での捜査の様子。
警察がかえって一人になった丸部は呟きます。
「謎だらけだな。死番虫、どこにでも嫌がるな。」丸部のアップで1巻は終わります。
丸部さんがいいとこ全部持って行っちゃいました。変態なのに。
死番虫もなんかちゃっかり使っちゃっているし。
謎が深まる展開です。
鉄雄が敵か味方かわからないし、丸部もよくわからない。
太一の覚悟は決まったけど、倒すべき相手は分からない。
今後、話の動き方次第で駄作にも名作にもなりうる、期待大です!!