原作が湊かなえさんの漫画「少女」絵担当の方もうまいのですが、話が面白くてひきこまれていきます。
親友、トラウマ、死、憎しみ、愛―・・少女たちの心を占めているのは果たして・・・?
漫画「少女」のあらすじは?
小学校からの親友同士のユキと敦子、高校生になっても親友のまま変わりません。
しかしそれは表面上だけです。
お互い思うことはちがっていました。
二人がであったのは小学校1年生のころから通っていた剣道教室でした。
見た目敦子とユキならばユキのほうが練習も一生懸命で勝ちまくっていそうです。
しかし実はそれは逆、才能があったのか敦子は剣道の腕がよく小学校5年にして全国大会優勝を果たすほどでした。
そしてユキは小5のときに剣道をやめて、敦子は中3のときに剣道を辞めています。
この小5と中3のときの出来事がそれぞれの人生や性格形成に大きな影響を与えています。
少女の登場人物ゆきからみた「敦子」と敦子が思う自分自身
敦子は見た目からして明るいかんじ、それでも昔はもっと中身も明るいかんじでした。
今は明るさを装っているかんじ。
敦子は中3のときに剣道の団体決勝戦で負けてしまい、それを同じ部活の部員に掲示板で名指しで「しねしねしねしね」と書かれた恐怖で剣道を辞めました。
剣道を辞めた後もその恐怖がきえることはなく緊張すると過呼吸の症状が現れまた以前よりも人目を気にしたり過剰な気遣いをするようになります。
それは親友に対しても一緒というかんじです
。ゆきに嫌われたくないという感情が大きいかんじです。
少女の登場人物敦子からみた「ユキ」とユキが思う自分自身
ユキは小5のときに突然剣道を辞めます。
読者としては敦子に対してのなんらかの想いとか嫉妬かと思いましたがちょっと違いました。
ユキが剣道を辞めた原因は左手のケガで敦子には自分の不注意と話しましたが本当の原因は認知症になった祖母によるものでした。
もともとゆきの祖母は厳格な教師だったのですが痴呆になった祖母は暴力を奮いまさに怪物のようになりました。
それでこのままで両親が危ないと思ったユキはある夜おばあちゃんの顔に濡れた布をかぶせて殺そうとしますが逆に祖母に返り討ちにあいそのときにカッターをもった祖母に左手をケガさせられてしまいます。
その事件のとき両親はユキに「あなたが変なことをしなければよかったのよ」「諦めなさい」といわれショックを受けます。
それ以来ゆきは笑わない子になりました。
少女:感想
ユキに関しては小5のときに完全に歪んじゃったなと思いました。
確かに痴呆は大変ですよね。親ももっと施設にいれるとかの対策をすべきだったかなと思います。
敦子に対してはあーこうゆうこいるなってかんじです。
一見明るいかんじだけど人の顔色を気にしてしまうタイプの子、クラスに1人はいるんじゃないかなと思います。
この子もちょっと歪んでますね。
この少女たちのわずかな歪み、改善するのでしょうか。ハマります。
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