今日はナガテユカさんの漫画『ギフト± 第1巻』のレビューを書きたいと思います。
本日4巻が発売されました。
4巻のレビューの前に1巻からおさらいしてみましょう♩
ギフト± 第1巻 あらすじとレビュー
もし1人の命でたくさんの命が救われるのなら・・・
青い空の下で深呼吸し男は外の空気を満喫していた
18歳のときにおこした強姦殺人がもとで服役した刑務所とも今日でおさらばだ
未成年者として更正の可能性を予測したうえでの少年法の適用
それによって判決が下されたのは15年という歳月だった
その長いような短いような時間はこの男を更正させたのだろうか?
残念ながら答えは否だった
男は笑っていた
警察にばれて判決が下されたのはあくまで一件の事件のみ
しかし実際に警察に捕まらずに男が行っていた殺人はさらに3件以上にのぼった
本当ならば死刑になっていておかしくない人間である
刑務所からでた直後だというのに既にヤリたくてしょうがなく
我慢できずに男は一人の女性を捕まえ強姦していた
そのときふと後ろに気配なく女子高生が立っていた
男が気づき女子高生に殴りかかろうとしたが
反対に女子高生にスタンガンで気絶させられてしまう
次に男が目を覚ましたとき男は裸で仰向けの状態でベッドに固定されていた
口もガムテープでふさがれ声をあげることはできない
な、なんだコレ・・・
目の前にはあの女子高生がいた
男が目を覚ましたことに気づいた女子高生は
「起きちゃったんだ」と残念そうな顔をした
手にはスタンガン、どうやら眠らせる必要があるらしい
スタンガンが男の体に近づいた直前に近くに座っていた若い男が口をだした
「コラコラ心臓止まったらどーすんの?内臓は鮮度が命なんだから」
その言葉をきくと隣にいたもう一人の男が言う
「あの、せめて麻酔とか。殺るにしても生きたまま内臓抜くなんて・・・」
内臓を抜く!?こいつら一体なんの話をしてるんだ!?
すると座っている男が笑いだした
「殺るなんて悪趣味だよ。殺しじゃない、解体だ。このオッサン一人の命でいくつもの命が救われるんだ」
女子高生はまるで医者が手術の際にメスを握るように静かにナイフを男の胸元に向けた
男が最後に聞いた言葉は女子高生が放った「命をありがとう」という言葉だった・・・
ギフト± 第1巻 ネタバレと感想
幼いころから教育されてきた道徳や倫理観とその裏側にある人間の心の本音を考えさせられる作品
「この世に生まれてきて必要のない人間などいない」という言葉をきいたことがあると思います。
幼いころから答えはイエスとして教育されてきましたね。
教育のせいじゃなく本音だと思う人も多いでしょう。
では少し言葉を変えて「この世に生きている価値がない人間はいると思いますか」ではどうでしょう。
イエスですかノーですか?ノーと答えたアナタ「それは本当の気持ちですか」
そしてイエスと答えたアナタ「そんな価値のない人間が命をさすだすことで大勢の人間が救われるとしたら、その行為は善ですか」
さてアナタの答えは?