痩せ女~幸せのサプリメント~ ネタバレ 漫画のあらすじ
ネタバレもあるので注意!
「外道の歌」のスピンオフ!
痩せ女~幸せのサプリメント~ -概要
礼子はイラついていた。ななみが、今日も新しい彼氏の自慢をしている。私より仕事ができない。自堕落で体型はゆるゆるなのに、なんで…あいつは男が切れないの? そして想いを寄せている上司を狙ってななみがダイエットを始めたことを知り、礼子の何かが壊れる。もっともっと、太らないサプリを摂って、あいつより絶対スリムに……! 女の執念が導いた衝撃の結末とは!?
痩せ女~幸せのサプリメント~のネタバレ(1巻)
礼子の同僚には、太っているのに男が切れない、「ななみ」がいました。
礼子は口ではダイエットをしていないと言いますが、
実は家では吐いてまで太らないようにしていたのです。
そんな礼子は、ななみのような女が気に入らない。
ななみにはいつも男ができるのに、自分は1度も彼ができたことがない。
そんなコンプレックスもあり、ななみを嫌っていたのです。
ある日、礼子は、年下上司にランチに誘われます。
上司に目をつけていたらしい、ななみも同行したいと騒ぎますが、
上司は礼子と二人でいきたいと言ってくれます。
ちょっと気を良くした礼子。
さらに仕事ぶりを褒められたり、スリムな女性が好きと言われ
彼氏いないれき=年齢の礼子は、自分をわかってくれる人が現れた!
と舞い上がります。
一方、ななみは好きな人のためにダイエットをすると宣言。
ななみの好きな人=上司
と思った礼子は、より痩せようとサプリだけの食事に切り替えます。
だんだんおかしくなっていく礼子に、同僚たちも困惑。
痩せても痩せても上司からは誘われない・・・
そんな中、ななみは彼をゲットしたと嬉しそう。
それは上司ではありませんでした。
ホッとした礼子でしたが、羨ましい気持ちでいっぱいに。
自分から上司を誘います。
ですが、ガリガリで目はギョロつき、歯茎がむき出し・・・
そんな礼子を上司は突き放します。
私がまだデブだから・・・・
礼子はさらに追い込みます。
しばらく休んでから出社した礼子を同僚たちが遠巻きに見つめます。
骨と皮状態の「痩せ女」となった礼子、
「わたしとランチ行ってくれますよね?」
と微笑みます。
痩せ女~幸せのサプリメント~のネタバレ(2巻)
痩せすぎで、入院・退職をした礼子。
新しい職場に派遣として採用されます。
その職場には人気の女性社員「美咲」がいました。
健康的に美に気を使う美咲。
そんな美咲をストーキングし、同じヨガ教室に通ったり、
髪型を合わないウィッグで真似したり、話し方を真似したり
としますが、なぜか美咲のようにならない・・・
美咲は健康的な食事を心がけますが
痩せることに執着する礼子は
ついに水だけの生活に。
お腹を壊し、仕事中もトイレばかり行く礼子は
仕事もできず、周りからも嫌われていきます・・・
自分と、美咲何が違うのか・・・
思いつめた礼子は、洗面台に落ちていた美咲の髪の毛を口にします!
これだ!と思いついた礼子は、美咲の髪を手に入れようと美咲に迫ります。
騒動を起こし、首にはなりましたが、美咲からむしった髪の毛で
オリジナルのサプリを作成し満足げ。
そうして痩せ女は、夜な夜な街に繰り出しては自分を愛してくれる男を探すのでした。
痩せ女~幸せのサプリメント~のネタバレ(3巻)
痩せ女〜幸せのサプリメント2巻のラストで声をかけられた、酔っ払いの中年オヤジとベッドと共にしたレイコ。
レイコにとって男性と夜を明かすことは初めて。(痩せて綺麗になったから幸せなのね)と余韻に浸るレイコですが、ガリガリのレイコの姿をみた酔いが冷めたオヤジは、慌てて逃げ出してしまいます。
すっかり恋人同士だと思っていたレイコは、オヤジの反応に激しいショックを受けます。努力した自分のせいではない、あいつがおかしかったんだ・・・。
そう考えたレイコは再度男を捕まえるべく、夜の街に繰り出します。しかしそこでも男女問わず、レイコが声をかけるとみんな逃げ出してしまいます。
そして通りすがりの男に「ババアには興味ない」と吐き捨てられるのです。ババァと言われ、慌てて鏡をみるレイコ。
そこには目元には小じわ、肌にもハリがない、33歳のレイコの姿がありました。痩せても愛されないのは、若さがないからだと思い込むレイコは、「若くなればいい」と思い美咲の「髪サプリ」同様、若返り効果のあるサプリを自作しようとします。
そして肌を若々しく保つ効果のある「プラセンタ」が良いこと。
その天然のプラセンタは、妊婦の胎盤から作られることを知ります。そしてレイコのとった行動は・・・。
レイコは産婦人科の待合室で妊婦を物色していました。
綺麗で可愛く、「いい感じ」な妊婦の「サエ」を見つけ、自分の腹周りに詰め物をして妊婦仲間のふりをして近づきます。引っ越したばかりで友達がいないから、ママ友として仲良くしてね、と笑うサエ。
しかしレイコは赤ちゃんなんてどうでもいい。
狙いは天然のサプリである「胎盤」なのです。レイコにとって天然のサプリである「美咲の髪の毛」ももうすぐ無くなります。
レイコは時を急いでいました。そして、サエが診察を終えるのを待ち伏せし、カバンが盗まれてしまったので家に入れない。
頼れる人がいないとサエに訴え、サエのマンションに招かれることに成功します。サエのマンション付近は最近空き巣が多発していました。
1人で不安だから来てくれて助かる、と言いながらも、レイコの不審や態度や風貌にサエはレイコが物取り目的で自分に近づいて来たのでは・・・と考えます。そして飲み物を買いにいくフリをして外出し、夫の電話しますがレイコに気がつかれてしまいます・・・。
腹の詰め物を外し、自分は妊婦ではないことをネタバレするレイコ。
そして真の目的である「妊婦の胎盤」を食べたいのだ・・・とサエに近づいていきます。怯えるサエは「やめて!!」と悲鳴をあげ・・・。
2人の男性がレイコの事件について語っていました。
妊婦の胎盤を食べたいだなんて、歌舞伎で演じられる「黒塚」みたいだ、と。
黒塚に出てくる鬼婆は妊婦の生肝を狙う、まるでレイコの所業は精神を病んだ鬼婆のようだと。気になる妊婦・サエの安否ですが、サエは空き巣を警戒し巡回していた警察官に保護され無事でした。
事件のショックで早産になったものの、赤ちゃんも無事。そしてレイコは警察に捕まっていました。
冒頭に出て来た男性は警察官だったのです。
痩せ女~幸せのサプリメント~のネタバレ(4巻)
「妊婦の胎盤事件」で警察のやっかいになったレイコ。
その時に知り合ったイケメン刑事の「佐伯」の恋人になったと思い込み、連日警察で佐伯を出せと騒ぎます。警察も対応に困っている時に現れた1人の女性。
それが社会福祉士を名乗る、野上洋子でした。洋子の見た目ははっきりいってバケモノ。
大きすぎる瞳、でっぱっている頬、強大な唇と人形のようなプロポーション。レイコでさえも一目でゾッとするような見た目です。
洋子は以前の社会福祉士でありレイコの担当だった井上が匙を投げたことで、レイコの担当になったと自己紹介します。そして、誰も触れることがなかったレイコの思い込みからくる行動を「病気なのよ、自覚しなさい」とたしなめます。
病気だ」と指摘され腹が立ったレイコは、洋子の見た目を「あなたの方こそ病気みたい」とけなします。
そんな礼子の言葉にも全気にかけない様子の洋子。「私には美の基準がある」
「あなたは人の目が基準なの?」とレイコに問いかけます。レイコの基準は全て自分以外の他人。
あの人にもこの人にも、世界中の人によく見られたいというのがレイコの価値観です。そんなレイコとは真逆の価値観をもつ洋子に、言われるがまま食事に連れ出されます。
レストランに入った2人。
ダイエットで食事を取らない、と宣言するレイコに対し、洋子は自分の食べたいものを食べたいだけ注文します。そして、ダイエットなんてしなくても、脂肪吸引すればいい。
理想の顔になりたいなら、メスを入れればいい、と語ります。そう、洋子は全身整形女だったのです。
そんなことをしなくても、自分で努力をする、頑張っている私に男性は興味を持つ、と返すレイコに
「今のあなたは誰からも愛されない。醜いもの。」
とはっきり伝える洋子。
ムッとし、バケモノのあなたは愛されているのか、とレイコが尋ねると、含みのある笑みを返すのでした。洋子が整形で全てを手に入れているということに反発し、全て自分はスタイルも美も自分の努力で手に入れている、と自負するレイコ。
それでもあってくれない佐伯に、自分には「若さ」が足りないのだ、と考えます。しかし若さは手に入らない。
もっとキレイに、もっと痩せようとサプリをのみ、食べ物を吐き、運動をし頑張り続けます。その生活も長く続かず、体調を崩し倒れてしまいます。
救急車を呼ぶと、病院に逆戻りと考えしぶしぶ洋子に電話を・・・。しかし苦しみの中洋子に電話をしても、応答がありません。
そうして意識を手放し・・・、目が覚めた時には優しげなイケメンに介抱されていました。レイコを介抱していたイケメンは、社会福祉士の中山と名乗り、洋子の恋人でした。
まともな私には恋人がいなくて、バケモノの洋子に恋人がいることにショックを受けつつも、優しく介抱してくれる中山に惹かれるレイコ。そして元気になったレイコは、洋子から中山に担当を変えてもらうため、社会福祉センターを訪ねていました。
担当を変えろ、と訴えるレイコですが、倒れた時に救急車ではなく中山を向かわせるなど気を使えるのは自分だけだと洋子に跳ね除けられます。
優しい中山と洋子が恋人同士なんで信じられない、というレイコに対し、「相手がベタ惚れで告白されて付き合っている」と上から目線の洋子。
作り物で努力もせず、すぐ自分の外見をいじる洋子は中山にふさわしくない。
私の方が・・・。自分の方が洋子より、中山にふさわしい。
そう考えたレイコは中山のストーキングを始めます。中山のあとをつけ、返事がこない手紙を、直接中山の部屋のポストに投函し続けるレイコ。
それに怯えた中山は、洋子経由で手紙を返却します。
さらに洋子から「彼は私のことが好きなの。あきらめて。」と言われても、私が嫌われるわけない、と自信をもつレイコ。暴走したレイコはさらなる異常行動に出るのです・・・。
レイコが思いついたこと。
それは中山が「ストライクゾーンど真ん中」だとする整形女である、洋子の外見を模倣すること。
でもレイコは努力家なので、洋子のように手術をするなど楽はしません。洋子の豊満な胸とヒップには、タオルを詰めて。
通った鼻筋にはテープを。
ストレートのキレイな髪はウィッグをつけ、人の手を借りなくても「整形女以上になれる」ことを中山に示します。そしてきわめつけは・・・。
帰宅した中山は部屋の前に、大きなラッピングをした箱があることに気がつきます。
不審に思いながらも箱を開けたそこには、洋子のコスプレをした、レイコが笑って入っていました。あまりの異様な姿に「化け物!!」と叫び逃げ出す中山。
そして後日、社会福祉センターに呼び出されたレイコは、洋子から中山が恐怖で家に帰れなくなったと聞かされます。
そして、いい加減誰かの真似などをせず、自分に優しくなりなさい、と諭す洋子。
しかしそんな言葉もレイコには通じません。
そしてレイコは「幸せのために努力する自分」を理解してくれる人を心から求めるのでした。そしてそんなレイコに声をかける1人の男性が。
その男はDVのカウンセリングを受けに来ていた男でした。しかしそんなことを知らない礼子は、やっと本当に私を愛してくれる人を見つけた・・・、と微笑むのです。
痩せ女~幸せのサプリメント~のネタバレ(5巻)
礼子は社会福祉センターで出会った「亮」と遊園地デートに来ていました。
出会ってから毎日デートを重ねていた2人。イケメンである亮と礼子は2人で歩いていても不釣合いで、周りから好機の目に晒されます。
その目から礼子を守ろうとする亮に、心から亮の彼女になって、幸せになりたい!と願う礼子。そして2人で観覧車に乗っている時。
亮からこれからは毎日会えなくなるので、これからは毎日部屋で待っていてほしい、と告げられます。頑張って痩せて、幸せになる努力をしたから、ようやく愛される・・・。
そう喜んだ礼子ですが相手はDVでカウンセリングを受けていてた亮。そうは簡単に行かないのでした。
亮から部屋の鍵を渡された礼子。
ひたすら亮が仕事から帰ってくるのを待っています。帰宅した亮に、礼子は食事の用意をしたか尋ねられますが、「太るから食事しないし」と用意していないことを伝えると、亮は一気に不機嫌に。
大きな物音をだし不機嫌さをアピールして来ます。慌てて礼子が食事を買いに出ようとすると、こんどは優しく抱きしめ引き止めるのでした。
それから亮の行動はエスカレート。
礼子を独占したいと、足首に手錠をはめスマホを取り上げ、礼子が嫌がる食事を用意し出勤します。
ベタ惚れな礼子は「好きにしていいのよ」と行動を受け止めることに。そして帰宅した時に礼子が食事に手をつけていないと「心配だから食えって言っただろ、さやか!!!」と礼子の髪を鷲掴みにし、床に落ちた食べ物を無理やり食べさせます。
あれだけ食事を拒否していた礼子は、亮に愛されているから、愛されるためにひたすら食べ続けるのでした。たとえそれが、礼子にとって一番苦痛である食事を取ることであっても。
亮が暴力を振るう時に礼子を「さやか」と別の女の名前を読んでいようとも。礼子の担当の社会福祉士・洋子は礼子と連絡が取れず、礼子と亮が2人でいる所の目撃情報を聞きとても心配をしていました。
同時期に亮がDVカウンセリングに来なくなったこともあり、礼子の様子を確かめるためある手段に出ます。その頃。
礼子はすっかり食欲も戻り、体型も少しずつ戻り始めていました。
強要され食事をすることで「亮からの愛」を感じるようになってしまっていたのです。いつものように亮が用意した大量に食事を食べていると、部屋に顔が腫れ全身アザだれけ、見るも無残な1人の女性が入って来ます。
女性は礼子の手錠で繋がれた後のアザと、手錠を見て「早く逃げた方がいい」と伝えます。私は亮から殺されると思って逃げた、だけど亮は寂しがりやだから心配で戻って来たと。
今は自分が恋人だ、と主張する礼子に、「いつもの、自分の代わりだ」と言う女性。亮に振られた女が惨めにもすがりに来たのだと、追い返そうとした時に亮が女性に気がつきます。
「さやか!」
全身傷だらけの女性は、亮がいつも礼子に暴力を振るう時に呼ぶ「さやか」と言う女だったのです。
礼子を無視して、さやかを優しく抱き寄せる亮。
その腕の中で勝ち誇ったように笑うさやか。カッとなった礼子はさやかに飛びかかりますが、亮に突き飛ばされ、
「早く出て行け」
「嫌いなんだよ、お前みたいに醜い女は」
と罵倒され亮の部屋を追い出されます。あんなに努力したのに、愛されていなかった・・・?!
あまりのショックに呆然と立ち尽くす礼子に、声をかける人物が。
呆然と立ち尽くす礼子に声をかけて来たのは、社会福祉士の洋子でした。
洋子の目の前で、「幸せになれたと思ったのに」と涙を流す礼子。洋子は、社会福祉センターが把握している亮に暴行を受けたさやかの被害写真を出します。
そして、礼子が拒食で痩せすぎた状態から、健康的な体になっていること。そのことから亮の女性に「苦痛」を与える趣味のため、食事を食べることを強要されたのでしょう、と言い当てます。
「痩せていること」に全てをかけていた礼子のアイデンティを奪い、あえて苦痛を与えることでそれを喜ぶ男。
そんな男のために泣くのはよしなさい、と礼子に語りかけますが・・・。そんな洋子の言葉はまだ礼子には届かないのでした。
自分の部屋に1人に戻った礼子。
もう誰かといること、あのような幸せな時間を知ってしまった礼子にとって、愛が欲しくて欲しくてたまりません。こんなに努力してるのにどうして?
みんなはどうやって手に入れてるの?もっともっともっと・・・。
心の隙間を埋めるかのように、今度はひたすら食べ続けます。
痩せ女~幸せのサプリメント~ -みんなの感想
痩せ女~幸せのサプリメントの口コミを集めました
主人公の異様な執着心が読み進んでいくうちにだんだんこわくなってきます、、、現実とはかけ離れてますが、同姓として共感できるところも所々あり、つい続きが読みたくなって全巻購入しちゃいました!
心が健康じゃないと美しく幸せにはなれないのねとホラーを見る思いで作品を拝見しました。絵がとてもきれいなのでリアルでした。ついつい三話まで引き込まれて購入してしまいました。 これ、ホラー作品ですよ……。 ダイエットダイエットといいながらお菓子食べてる自分が愛しくなりました。
痩せたら、顔はそのままでいいのにああなっちゃうんですよねぇ… 絵が上手いからリアルすぎて怖かったです。 努力はすごいけど、やりすぎはよくない、ほどほどに、って思いますね